映画ゴト。私ゴト。

映画人だからこその独りゴト。

2019-03-01から1日間の記事一覧

残った印象は圧倒的美術の美しさのみー映画「グランドブダペストホテル」感想

予告でみて思っていた映画と全然違いました。コメディ風ミステリーとなっていたのでゆったりとした気持ちでみれると思いきや、意外と残酷です。 この残酷さ、グロさ、というものをコメディ風にしているというのは否定しません。人間のドロドロした部分をあえ…

ただただ女性のための親友号泣映画ー映画「マイ・ベスト・フレンド」感想

映画や本のただの感想を書いていますが、平気でネタバレしています。 その映画の重要だと思う部分に触れることはないです。 ただ、思ったことを書いているだけなので、『それ、知りたくなかったよ』なんてことをペロッと書いてしまっていることは了承くださ…

愛する人を愛し、同じように愛されるとはどういうことかー映画「リリーのすべて」感想

この映画は私の中でいまだにベスト3に入る映画です。 この映画は1920年代のデンマークが舞台になっている、世界で初めて性別適合手術を受けた女性の物語です。 英題は「The Danish Girl」そのデンマーク人の女ですね。 この物語には性別適合手術を受けたリ…

文学は芸術なのか、という疑問にストレートに打ち返してくるー本「ジークフリートの剣」感想

講談社文庫から出ている深水黎一郎さん作のミステリー本です。 帯に「ミステリ界の総合芸術」と書いてありそれに惹かれて購入しました。 正直、舞台は観ますがオペラは観たことがな買ったため、分からないのではないかと思って読んでいました。 しかし、オペ…

JKローリングは児童文学の母と呼んでもいいと思うー映画「ファンタスティックビースト〜魔法使いの旅〜」感想

JKローリングさんはハリーポッターもそうですが、不遇な環境下にある子どもの闇を描くことが、とても上手な方。 ハリーポッターは両親もおらず、親戚の家で虐められながら育つ姿を描きシリーズ後半ではスネイプ先生の境遇に共感し自分と父は違うのだというこ…

10年ごとに観返したい名作ー映画「レミゼラブル」 本ー「ああ無情」感想

はじめて私がこの作品を知ったのは小学校6年生の時です。 当時通っていた発声教室が年に1回舞台で発表があるということで、私のところは演目としてレミゼラブルをやることになりました。 劇をやるということで、本が好きだった私はすぐに原作本を買いに行…

はじめに

個人的に気になった映画について語ります。 本業は映画の美術スタッフです。 なのでもしかしたら、映画の裏側であったり美術に特化した感想を述べますので悪しからず。 ただ軸は映画ですが、ときどきそこから派生した本やドラマ、アニメなんかも載せる時があ…